捨侍 入院心得手帖～♪

ぬしら

げんきですか～

拙者は無事手術して元気でござるよ

ぬしらはまだ入院したことはないでござるか？

さよか

ならば拙者が入院の心得を伝授して進ぜよう

入院が確定したときの心得

ひと～つ

保険は特約を見直そう

一昔前だと入院5日目からとかだったが

今は1日目や日帰りももらえることが多い

特約を付けるには手術費用もあるとよいぞ

拙者は付けていなかったのだ　おろろ～ん

でも

がん保険のほうは特約を付けていたようで

がん以外でも手術費と入院５，０００円付いておったのだ

たぶんそろそろつけようかなと思って追加したのであった

だっはははは

ひと～つ

限度額適用認定証を申請しよう

医者に入院するのにこれを申請するとよいと進言された

年収に応じて限度額が決まっておる

例えば年収３７０万から７７０万ならば

自己負担の入院費が５０万だとしても

１か月８万円程度で済むのだよ

ありがたいね

入院が決まれば保険組合に問い合わせて取り寄せるべし

入院にあたって連帯保証人とかも書かされた

同居する１名と同居しない１名

最低２人は家族か友だちを持っておこう

断捨離し過ぎるべからず　ってところだな

入院グッズの心得

ひと～つ

持ち物は厳選するべし

とくに治ることが分かっている病気ならば

その間は有意義に時間を使いたいであろう

拙者もそう考えた

だがそれは手術するまでの時間だけ

本なんぞ読まぬぞ

必要なのテレビカードのみ

スリッパはわざわざ買う必要なし

クロケッツもどきのサンダルで十分事足りる

パジャマは前開きでよい

一着で十分である

あとは病院で指定されたものを持って行け

石鹸はボディーシャンプーでよい

おとこの場合は髭剃り

朝っぱらから電動カミソリで髭剃っているおっさん多し

拙者の場合は下のグッズで良かった

ティッシュボックスよりも除菌できるウエットティッシュボックスだけでよかった

術後にベッドに敷く大判のバスタオル

ご機嫌なものを持って行こう

拙者の場合は静岡マラソンバスタオルでランナーアピールしたのであったがだれも気づきもしない

大部屋での心得

ひと～つ

いびきを成敗せよ

新参者は同室の人に

挨拶をする必要なし

カーテンで区切られているし

日替わりで入れ替わるときもあるしな

窓際が一番いい場所だが選べはしない

そのときの状況だ

拙者は窓際

良き眺めであったわ


４人部屋だからここはいびき対策をしっかりしておこう

捨の軍師　いびき断捨離術

これが役に立ったぞ

さらに

ノイズキャンセリング機能の付いたイヤホン

これは必須である

べつに耳栓でもよいのだが

拙者の場合はこれを持っているので助かった

じいさんの地響きのようないびき

夜中に寝言を言うじいさん

一晩中いてててててという若いやつ

ナースコールやいろいろな機材が動作する音も耳に入ってくる

これらの音を駆逐してくれるのだよ

だははははは

術後の教訓

ひと～つ

痔になるべからず

腕おったとかがんになったとか腹切ったとかそんなのは痛いうちに入らない

一番痛いのは痔の手術

神経がたぶん束になっているのであろう

腹を切るほうはまだよいぞ

痔は死んだほうがましという

高校生のころ 先生から教わったこと

「どんなに疲れてもコンクリートの上で座るな！ 」

「痔になるぞ！ 」

「痔の手術は死んだほうがマシ」

だと先生は言った

以来守っていたので拙者は問題なかった

 同部屋で俺の前に痔の手術を受けていた男

イテテてと一晩中唸っていた

薬も効かず地獄絵図

ほんとに切腹で良かった

そして

高校の先生に感謝

ひと～つ

老若男女問わずアグネス・チャンになる

なぜかって？

動けないから

足のむくまないように加圧式ストッキングを履くのだ

どうだ

拙者

アグネス・チャンになったのである

これはうちに持って帰ってきた

ランニングの時に使えるからな

いつかアグネス・チャンの格好で仮装ランしようかな？

手術の感想

ひと～つ

術後はおめおめと眠れると思うな

実際に術後は寝返りも出来ず

眠れなかった

消灯２１時

６時起床はきつかった

ナースコールはそこらじゅうで鳴らしていた

ま

内線電話だと思えばよろし

尿意はあるがちゃんとホースでつながっておった

最初漏れそうな感じでナースコールしたけど

だいじょうぶ

ちゃんと出てますよと言われた

出している気がしないがな

実物は見ることはできなかったが

翌日

ようやくどうなっていたのか分かった

よくできているもんだと感心したわ

着替えを手伝ってくれた

拙者はT字帯に下半身は覆われていた

陰毛がはみ出ておってT字帯で隠されている部位

なかなかのせくすぃであった

T字帯はさすがにもういらないので処分してもらった

最後に

人としての心得

ひと～つ

感謝しましょう

看護師あいてに俺はあーだこ～だというのはみっともない

それを聞かされている間にほかのナースコールが鳴るのだよ

自慢話や不幸自慢話は身内だけにしておけ

それを聞かされている同室のひとたちはうんざりなのだ

お医者さん

看護師さん

お掃除してくれるおばさん

食事を配膳してくれるおばさん

身内の人

感謝しよう

もう～ひと～つ

おならは正義である

剃毛はへその周りだけだったのがざんねんであった

ちょっとわくわくしていたのだがイケメン看護師がやってくれた

術後は「おなら出ましたか」と真剣に聞く

拙者もまだでござると申し訳なさそうにいう

おならが出て喜んでくれる世界はいいのぉ～

ほんとに最後

らすと～ひと～つ

断捨離しても

入院特約保険だけは入っておけ！

こんないいこというのは捨侍だけ

感心する暇があるならば

さっさと推したら

へ～こいて寝ろ

↓

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ぷ～ぅ